クランブルケーキが好きです。
ホテルの外観。10:00過ぎにチェックアウトして、荷物は預かってもらいました。
ポリに来たのは、アルヴァ・アールトの最高傑作と呼ばれる「Villa Mairea」を訪れるためです。明確な情報が得られず、グーグルマップで経路検索したところ、ホテル近くのバスターミナル、6番乗場から”Noormarkku"行きのバスに乗るという指示でした。しかし来てみたところ、6番は方面が異なるバスだったのでウロウロ探して、8番乗場の66系統だろうと判明。ドキドキですが、バスを待ちます。知らない場所に行くには、念入りな情報収拾と時間的余裕が大切です。
運転手さんに「マイレア邸に行きたいのです。着いたら教えて」と怪しげな英語で伝えてみたものの、無愛想なお兄さんでなんとなく不安…。すると乗客のおじさんが、「マイレア邸に行くんだね、教えてあげるよ」とにっこり。ホッとしました。
バスは10:45発。道中、大半のバス停には名前がないので本当に心配でした。20分ほどバスに乗ります。先ほどのおじさんが同じバス停で降り「少し行ったら、右に曲がって、左に行くとあるよ。」と教えてくれました。キートス!!(ありがとう)おじさんがいなかったら、降りられなかったことでしょう。
バスの本数が非常に少なかったので、マイレア邸のガイドツアーの時間(この日は13:00)よりも1時間以上早く到着してしまいました。念のため、帰りのバス停を確認します。付近に3つのバス停があり、経路図を見てもバス停の名前を見つけられず迷いましたが、結局一番近いものが循環していることに気がつき、元のバス停に戻ることができるとわかりました。よかった…ダイヤも確認しておきます。
おじさんが教えてくれたとおり進むと、"Havulinna"を示す看板(左写真の右側)がありました。右に曲がり白樺並木を進みます。"Havulinna"は、マイレア邸のマイレ夫人のご両親のお家です。
少し進むと左手に幼稚園があり、その先を左に曲がると”Havulinna”があります。そこをさらに先に進むと、マイレア邸にたどり着きます。
今となってみればわかりやすい道だったのですが、地図の読めない私たちはこのハヴリナのところで迷いました。「ん?ん?ないぞ??」となったのです。
ハヴリナのお庭側でちょっと休憩。書籍の地図を見ながら冷静に考えます。「なんかおかしい。この地図が間違っているのか??」と言い出す自分。そんな訳はありません…おかしいのは、あなたですよ、あなた。
Jちゃんが来た道を戻ってみてくれて、来ていた道の先にマイレア邸があることがわかりました。よかった…。頼もしいJちゃん。Jちゃんがいなかったら、全く別の道を歩き出しているところでした。
森の中に突然あらわれるマイレア邸。
まだだいぶ時間があったので、周囲をウロウロしてみます。これは裏側。
どの程度近づいていいものか?図りかねていましたが、じきに前のツアーの方達がマイレア邸のお庭をウロウロし始めたので、遠慮なく近づいてみることにしました。
目的地を見つけられてホッとし、一旦ハヴリナのお庭側に戻り、朝ホテルから頂戴してきたボリュームのあるチョコレートクッキーをほおばります。 お腹も満たして一安心です。
12:30ごろ、再度早めにマイレア邸に入れないものかと来てみましたが、ドアには鍵がかかっていました。まだ早いと。ひたすら周囲の写真を撮ります。ツアーの参加者が私たち二人だけだったらどうしようと心配していましたが、続々と人々が集まって来ました。
5分前にようやく扉が開き、名前を点呼してもらって中に入ることができました。入り口で靴を脱ぐか、靴にビニールを被せるよう言われます。
現在は内部は写真撮影が許可されていない(建築調査目的等の場合は、事前申し出で許可が取れるようです)ので、残念ですが、それはそれは素敵な空間でした。いずれ写真集を購入することになると思います。(以前は撮影もOKだったようなので、検索すると各種画像を見ることができます)
内部のMusic Roomにはピアノがあり、弾いてみてもOKとのことで、ご夫婦で来ていたおじさんが♫ポロロ〜ンとオシャレな一節を披露してくれました。こういう時にさらっと弾けるのは憧れます。
家のあちらこちらに、アールトのあのVaseが置かれており、目を奪われました。やはりあの大きさは日本の住宅向けに作られたものではないと実感。
アールト自身、日本文化に興味をもっていたため、Flower Roomの格子窓など、各所にその影響が見受けられました。着物で事務所にいたこともあるそうです。
Libraryもとても魅力的ですが、私は写真集で見ていた Music Room 奥の窓際の辺りが大好きになりました。
現在は、マイレア夫妻の長男のご家族(?)6人の方が住んでおられるそうです。そのため2階は非公開でした。
ツアーは40分ほどで終了。その後、絵はがきを3枚購入。写真集を各種めくってみましたが、持ち帰るもの大変なので今は我慢。見ていた時に「同じ写真を使っているけど、こちらの方がステキだわ」と話しかけてきた、後日にもアールトのアトリエで出会う奥さまは1冊購入されていました。
帰りのバスは14:45だったので、それまでお庭の写真を撮ります。
隅にあるサウナ。
Flower Room のところ。
いつまでも離れたくない気持ちでいっぱいでしたが、バスに乗り遅れたら大変なのでマイレア邸を後にします。森を抜けたところでハート型の空が見えました。
バスに無事に乗れました。バスターミナル近くのスーパーに寄ってお水を探します。ホテルにスーツケースを取りに行き、ポリの駅からテンペレに向かいました。ポリの駅はとてもコンパクトです。
昨夜、ここにOnniBus で着いたとは思えないほど、充実した1日でした。
次の目的地、タンペレへは電車での移動。予定のダイヤよりも早い電車に乗れそうだったのですが、検索しても出てこないダイヤだったので心配になり、近くにいたお兄さんに聞いてみたところ「大丈夫だよ」と。お兄さんは日本びいきの方で、車中、我々の拙い英語で少しお話ししました。彼はフィンエアーのエンジニアで、名古屋、大阪、福岡にも行ったことがあり、グランドセイコーが欲しいとのことでした。ヘルシンキにムーミンの作者のお墓があることも教えてくれました。
1時間半ほどでタンペレに到着。まずはホテルにチェックインして、夕飯を食べに出かけます。ここで土砂降りの雨に。ショッピングセンターで雨宿りしました。
この日はJちゃんのお誕生日。お誕生日っぽくないですが…ブリュワリーで気持ちだけお祝い。カレー味の山盛りソーセージ(奥)にびっくりです…全部は食べきれませんでした。手前はサーモン。
あぁ今日も疲れたなぁ… 今夜の部屋にはバスタブがあったのでゆっくりお風呂に浸かりました。
Villa Mairea ガイドツアーの詳細はこちらから確認。事前予約が必要です。
VR フィンランド鉄道のサイト
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