2015/01/04

冬のパリに行ってきました その5 えっ?ひょっとしてリシャール??

 ローラン・ギャロスの帰り道、人がほとんどいなくてさみしいなと思いながら歩く。毎年お世話になるスーパーとパン屋さんをのぞいたりして、この辺りはだいぶ馴染みがあるなぁ。次は大好きなマルモッタン美術館に行こうかなぁ?と考えながらも「あそこはメトロの駅から、少し遠いんだよなぁ。だけど、確かここからバスで行かれたはず!」と思い、確認すると「Dimanche(日曜日)は走行なし」と出ていた。
 別の路線、PC1のバスが走っていると確認したけれど、バス停が見つからない…。これがバスの難しい所、車線もどちら側なのかがわからないし。

 そんなわけで、かれこれ15分ぐらい、Porte d'Auteuil 周辺をウロウロした。メトロに乗ればいいんだけど、バスで窓からパリのあちこちをを見たいなぁ。PC1のバス停は見つからないなぁ、と思っていたら、日曜日は走らないはずの32番のバスを発見!マルモッタン美術館はわかりにくいから、まずはホテルに戻ろうと思い運転手さんに「トロカデロには行く?」と聞いて、バスに乗り込んだ。
 しかし…なぜか運転手さんがバスを降りた。休憩か。待つこと5分ぐらい?その間に、お客さん2人、バスを諦めメトロに乗ったと思う。私はちょっと疲れていたから、いずれ連れてってもらえるならいいや、とバスに乗ったまま待っていた。少ししたら、同じ運転手さんが戻って来て出発。

 そして走ること5分ほど、ん?なんか見覚えがあるぞ、Porte de Passy を過ぎ、ミュゼマルモッタンの矢印が!降りまーす!と急遽、そのまま美術館へ。そう、ここ!ここ!バスは、美術館の目の前に到着するのです。よかった~。
  ここでのお気に入りは、「ジヴェルニーのセーヌの支流」、「Rose」、「Glycines(藤)」。これを見に来ました。何度も繰り返し見た。「ジヴェルニーの支流」と「藤」は、2004年、東京都美術館での「マルモッタン美術館展」で気に入って以来なので、はや10年なんだなぁ。ここに来るのは2度目。藤の花が好きなこともあって、特に「Glycines」が好きです。




  ミュージアムショップもウロウロ、ウロウロ。ポストカードや、ちょっとしたお土産を購入。

 そうこうして、大満足で美術館を出て階段を下りていたら、ちょうど。ほんとにちょうど。左から右に、どこか見覚えのある人がスマフォ片手に電話しながら歩いていった。「ん? あれっ?? あれれっ???」私がパリで知っている人なんて、リシャール・ガスケぐらいしかいない。

 一瞬迷ったけれども、ものすごい確信があって「リシャール!」と(そんなに大きな声では、ない)呼んでみた。そして「写真撮らせてもらえる?」と聞いてカメラをおもむろにバックから出した。


 電話を中断して、笑顔を作ってくれた。そして1枚目はブレたとわかったのか?もう一枚撮らせてくれた。ありがとう!!(たしかに1枚目はぶれてたよ…。)私、メルシーって、ちゃんと言ったかな?覚えてない。ガスケはそのまま右に歩いて行った。
 なんで? なんでこんなところ歩いてるの?? 見たことのある黒のダウンと、黒と茶色のモザイク模様のヴィトンのマフラー。それでなかったら気がつかなかったかも。いや、わかったな私。あの横顔はまぎれも無く、リシャール・ガスケ。

 ほんとにびっくりしたなぁ…呆然として、黒い背中を見送ったのでした。周りにはほとんど人いないし、誰も気がついてなかった。気がついてても声かけたりしないのかな?
それにしても、もうちょっと何か言えなかったのかと、後悔しても時すでに遅し…。下の写真で言うと、右側からやってきて、左側に歩いて行きました。

 次の日ぐらいに、ガスケは前日(土曜日)にパルク・デ・プランスでPSGの試合を観戦していたことがわかった。RGでも、お姉さんの言うとおり練習してたんだね、きっと。それにしても、16区辺りに(実は)お家があるのか?知り合いのお宅にでも遊びに行くところだったのか?ともかく、このできごとで、しばらくの運は使い果たしたと思う。


同じ服着てるっぽい(笑)


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