2016/07/07

2016 Wimbledonに行ってきました その1 決めました

 ずっと考えていました。ウィンブルドンに行くことを。
 一生に一度は、テニスの聖地に行ってみるべきなのではないかと。

   数年前から、どうしたらよいか考えていました。情報を探していました。チケットの抽選にはそうそう当たらないことも知っていました。イギリステニス協会員を知る人を探したほうがよいのではないか?とも考えていました。

 今年の初め、今年の目標に決めていました。

 ゴールデンウィーク頃、今年はticket masterでもチケット販売があることを知りました。かなり心が動きました。それなら行ってみてもよいのではないか?と。

 その週に仕事の予定を入れないようにしていました。じわじわと6月最後の週が近づいてきました。私の中で、どんどん気持ちが大きくなってきました。そんな時、コンビニで目に入ってきた本の帯に「我慢している時間は、ない」と書かれていました。
 そう。私は何を我慢しているのか?何に遠慮しているのか? わからなくなりました。「(5月の終わりにも休んだのに)また仕事休むの?」という周囲の目? 

 もはや、そんなことは正直、どうでもよかったのです。そんなことを気にしていたら、ずっとウィンブルドンには行かれません。芝のガスケを見たい。そしてできれば、やっぱり芝のフェデラーも見たい。

 水曜日(6/22)、心を決めました。上司に申し出ました。周囲のみなさんにお願いしました。飛行機を予約し、宿も決めました。さんざん迷った挙句、宿は話題の「民泊」です。

 でも、もうひとつ我慢できないことがありました。それはうなぎです。ひと月ほど前に予約をしていました。それを食べてから飛行機に乗ることにしました。

 そんな土曜日(6/25)の夕方。スーツケースをごろごろ、うなぎ屋さんに向かおうとしたら、ちょうど駅の改札で人身事故の放送が入りました。「うわーなんというタイミングなんだ??」動揺しながらも、直後にやってきた電車に乗りひとつずつ目的の駅に近づきました。予定より30分ほど遅れてお店に到着。「コースはゆっくりですから、問題ないですよ」とお店の方。内心「私には時間がないの…」と思いつつも頂き始める。大将は頑固者という噂のお店。

 茶碗蒸し、串焼…、なかなかゆったり出てきます。周囲のお客さんの状況を見ても「これはとても最後のうな重まで到達できそうにない…。」うなぎはまたチャンスがあるかもしれないけれど、飛行機に乗り遅れる訳にはいきません。人身事故の影響もまだあるかもしれないので、後ろ髪をひかれる思いでお店を後にします。(友人たちが私の分のうなぎを、白焼きにしてもらったと)

 うなぎが頭から離れぬままリムジンバスに乗りこみます。羽田空港には30分ほどで到着。コンビニでうなぎのおにぎりを探すも、無く、代わりにいくらのおにぎりを食します。バタバタとエミレーツ航空のカウンターでチェックインすると「ドバイ経由でロンドンに行かれる女性一人のお客様で、宿泊先がホテルではないところだと、イギリスの入国を拒否されることがあります」と、「えっ??もう一度いいですか??」という話をされ、何やら文書に署名させられます…人身事故にうなぎ事件といい、幸先悪いスタートだわ…。なんなんだ…。さらには、一眼レフとパソコンを持ち込んでいるためカバンが2つになっていて「手荷物はお一人様ひとつです!」と怒られる始末… えっ。。。どこかに書いてありましたか…? お姉さん、とても怖い表情で「搭乗口だけでいいので、とにかくひとつにしてくださいね!」と念を押されます。いや…無理だよ。それならそれで、スーツケースを預ける前に一言言って欲しかった。まだ方法はあったのに…と途方にくれます。

 両替を忘れていたので銀行の窓口に行くと、追い討ちをかけるように「あれ?ちっとも円高じゃない」と手数料の高さに驚愕。1ポンド=152円って、まったくお得感がない。お金はどうしようもありません。ほどほどに両替します。
 時間的余裕はまったくなく、搭乗口へ急ぎます。ここでお姉さんに「荷物はひとつでないとだめなのでしょうか…?」と心もとないフリをして改めて聞いてみます。すると「次から気をつけてくださいね」と。。。よかった…。すみません。荷物多くて。名前をフルネームで呼ばれて、先ほど署名した書類の控えをもらいます。

 少ししてから飛行機に乗り込み、隣は外国人男子2人組。スチュワーデスさんに「荷物は上にね〜」と催促され、勢いのまま一度すべてをあげてしまったけれど、やっぱり必要な物を出したいと思っていると、隣のお兄さんが「again?」と言いながらも「どのバッグ?」と下ろしてくれた。落し物を拾ってくれたり、イヤフォンを挿してくれたり、「この人、どうしようもないなぁ」と思っていたかもしれない…。

 エミレーツは、ものすごくたくさんプログラムがあった。そんな中、ATPテニスマガジンの少し古いのもあったし、USopen(エミレーツはスポンサーだから)の映像もあった。「Beach Sun Set」という映像がすばらしかった。

 カメラを出しておくのを忘れてしまったため、食事の写真が撮れず。2食あったけど、お魚と和食を選択した。隣のお兄さんたちはベジタリアン食で、そっちの方がおいしそうに見えたな〜(隣の芝生が青く見える)

 0:30発だったので眠くて、ひと段落してからはほぼ寝ていた。An-Min-Kun(私の枕)の威力がすばらしい。1度トイレに立ち、バッグを下ろそうとしたら、斜め後ろのラテン系男性がすかさず手伝って下ろしてくれた。ラテンの男は女性にやさしい。ドバイに着いて飛行機を降りるときは、その隣の日本人のおじさんがバッグを下ろしてくれた。ありがとうございます。

 ドバイの空港はやたら寒いから、何か上着があった方がいいよ、と聞いていたので持っていたけど、さほどでもなかった。汗かきの私には、むしろ暑い。セキュリティーチェックの際、ふたり前の人が靴を脱いでいて伝染してきたのだけれど「脱がなくていいから」と言われた。中東の国は初めてで、いろんな国の人たちが入り乱れていた。乗り継ぎを待っている人が多く、死んじゃってるんじゃないの?と心配するほど眠っている人たちがいた。飛行機を降りる際に「今ラマダン中なので、公共の場での飲食は罰せられることがあります」と機長のアナウンスがあったけど、BARGAR KING やPAULでみんな普通に食事をしていた。PAULのパンが食べたくなった。



 だいぶ端のB15ゲートに到着。搭乗口まで来ておけば、まず安心。スマフォのデータローミングをoffにしていなかったことを思い出し、ビビったけれど、どういうわけか?なっていた。もともと戻していなかったのか?まぁよかった。だいぶ早い時間にGate Open になって、みんなどんどん入っていくけど「えっ?早すぎない?」とも、英語で言えない…もどかしさ。結局はまた、ベンチで待った。

 だいぶ眠っていたので、もうあまり眠くない。今回は窓側!隣は空席で、通路側にはバーバリー好きのお姉さん。

 機内食その3(朝食)。左下のチーズがおいしかった。


 せっかくなんだから、窓側がいいよ。

 機内食その4。お昼ご飯はサーモン。

 たくさん食べたなぁ。


 約20時間の旅路の末、12:15 ほぼ定刻通りにロンドン・ヒースロー空港に到着。約15年ぶりのロンドン。

 問題の関門。入国審査は「何日いるの?」「何しに来たの?」「イギリスは初めて?」等の当たり障りのない質問に始まり、「帰りの飛行機のチケットは持ってる?」「持ってないけど、これ(旅の行程表を見せる)」「ウィンブルドンのチケットは持ってる?」「うぅん。持ってない」と続きます。なにか確信をつかみたい係のおじさん。私のパスポートをパラパラめくって、ここ数年、5月の終わりに毎年フランスに渡航していることに気がついてくれました。「ローランギャロスにも行ってるの?」「イエス!」これでハンコを押してもらえました。よかった。よかった。ほっとしました。

 スーツケースも無事に受け取り、オイスターカードを購入して宿泊予定のお宅へ向かいます。


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