2013/11/25

World Tour Finals 2013 ガスケのロンドン最終戦

photo by Getty
 
リシャール・ガスケ、2度目の最終戦。その戦いの記録。


グループB  ノバク・ジョコビッチ
         ファン・マルティン・デルポトロ
         ロジャー・フェデラー
         リシャール・ガスケ


〇Round Robbin  vs デルポトロ 11/4

 ガスケは今大会も名前の刺繍入りタオルではなく、白いタオルを使います。
 デルポとは去年は何度も対戦していたけれど、今年は初対戦。

 デルポがレシーブを選択。
 1stセット。32の長いラリーからスタート。5ゲーム、最後のポイントがきれいなドロップショットだった。8ゲーム、30-0ガスケがポイント先行して最初のブレイクチャンスガスケにくる。40-15きれいなバックハンドウイなーでブレイクに成功!! 9ゲーム、0-40となり、即ブレイクバックされる。あぁ…。11ゲーム、危なかったけれど、ここはスーパーショットでしのぐ。
 タイブレイクになる。3つ目でガスケがミニブレイク。4つ目、もったいないミスでミニブレイクバックされる。7つ目、デルポのミスでミニブレイク。8つ目、きれいなバックハンドダウンザライン!! 10こ目、リターンエース!!最後、さらにブレイクして Set up!!

 2ndセット。デルポ先攻。2ゲーム、デュースになるが、1つ目でキープ。4ゲーム、40-0からデュースになり、ブレイクされる。焦ってるのか?ポイントをとりたい気持ちが先行してしまっている。8ゲーム、デルポのセットポイント2つしのいでキープ。9ゲーム、それでもガスケは淡白になっていなかった。もったいないスマッシュミスあり。6-3でデルポ。set all。2ndセットはガスケにブレイクチャンスがなかった。

 ここで、エンジのシャツに着替える。本人、いける!!と思ってたんだな。そう、雰囲気的にはいけそうだった。

 3rdセット。ガスケ先攻。1ゲーム、BP握られるけれどキープ。5ゲーム、ガスケ、スマッシュをようやく決めてニヤリ。7ゲーム、デュースになって3回目にブレイクされる。10ゲーム、深いボールとうまいとり方で0-30とする。デルポのDFで0-40。ブレイクバックに成功!!しかし、11ゲーム、15-40となる。チャレンジでものすごくぎりぎりのinがあったけど、ブレイクされる5-6。このままデルポの勝利。



 最後、10ゲームでブレイクした時は、少し涙が出た。あぁ、この人はがんばっているのだ、と。もちろん、がんばっただけではだめなことはわかっているけれども。
 


 ガスケがフェデラーに勝ったのは、2005年のモンテカルロと2011年のローマ。いずれもクレー。この試合の途中にも2005年の試合の時のラリーヒットポイントのデータが出ていた。(当然、2005年の方が前方。)びっくり!!
 ただし、このラウンドロビンのメンバーの中では、フェデラーに勝てる可能性が一番が高かったと思う。何はさておき、相手はロジャー・フェデラー。いやがおうにも、期待は高まるのでした。

 1stセット。3ゲーム、ガスケの動きが硬い間にフェデラーがブレイク。8ゲーム、フェデラーのダブルフォルトも絡んで40-15となり、ブレイクバックに成功。しかしガスケがいろいろなことをやり過ぎてしまった9ゲーム、すぐにフェデラーが再びブレイク。そのまま6-4でフェデラー。フェデラーの速い攻撃の前に、何もさせてもらえていない印象。

 2ndセット。最初のゲームでいきなり0-40…ブレイクされる。まずい…気持を盛り返せなくなるぅ。3ゲームでもBPを握られるが、どうにかキープ。4ゲーム、40-30でブレイクバックのチャンスがくるが、すばらしいふたりのラリーの末、フェデラーがキープ。見ごたえのあるゲーム。6ゲームでも、ブレイクバックのチャンスがくる(40-30)が、ここもとれない。8ゲーム、15-40で、ガスケのスーパーショットが出る。走りながらのバックハンドダウンザライン!!かっこいいわ~!!さらにリターンエースもあり、再びブレイクバックのチャンスがくるが…フェデラーの匠のロブでしのがれる…ここ決めたかったよ…。8ゲーム目も見ごたえあるゲームだった。9ゲーム、ガスケのミスが続き30-40、フェデラーのマッチポイント。5回MPをしのいだが、6回目でフェデラーが勝利を決めた。6-4、6-3


 2ndセットは、どのゲームもおしいところまではいけるのだけれど、最後のポイントはとれない。とらせてもらえない状態。なんとも悔しい試合だった。試合序盤は、フェデラーもどうもしっくりきてない感じだったし。うーん…悔しい。悔しいよぉ。



 4日目の終了時点で、ジョコビッチは2勝でSF進出、ガスケは2敗でラウンドロビンでの敗退が決まっていた。

 過去、ジョコに勝ったのは2007年最終戦(上海)だけ。この時はジョコはどこか痛めていたんじゃなかったかな。ジョコには、ここ最近でも勝てそうな気がしない…。今年の対戦で言うと、モントリオールではガスケがマジックショットで魅せたけど、試合としては完敗。(最後にガスケがニヤッとします。)




 そして…この試合の始まる前に、突然、コーチ・ピアッティさんがガスケとのコンピを解消したと発表された。しかもすでにロンドンを離れているとのこと。この時点では理由は明かされておらず、ただただびっくり!!
 とてもよい関係を築いていたと思っていたし、ガスケの最終戦出場を誰よりも喜んでいてくれたのに…???まったく予想していなかった。気になってしまって、私が試合に集中できなかった。どうしてなの?ピアッティさん…。ガスケ陣営には、セブとポールさんしかいなかった。

 1stセット。いきなり、最初のゲームをブレイクされるスタート。それでも3ゲーム以降は、いいリズムでサービスゲームをキープしていた。10ゲーム、ガスケがかっこいいバックハンドでポイントを重ねてブレイクバックに成功!!ジョコはどうも本調子ではない様子。身体のバランスを崩す場面が時折見られる。このまま、タイブレイクに突入。5つ目をジョコがミニブレイク。7つ目のポイントの後でガスケは自身の太ももにイライラをぶつけます。痛いってば。11個目、ジョコのSPでミスしてミニブレイクバック。しかし次のポイントをジョコがとって、セットアップ。7-6

 この日は比較的サーブが安定していて、ピアッティさんとの練習の成果なんじゃないか?とか思ってしまって、またピアッティさんのことが気になる。直前にこの写真を見たばかりだったのに。

photo by FFT

 2ndセット。ジョコのサーブでスタート。3ゲーム、ジョコのミスが続いてガスケがブレイクに成功。その後は互いにデュースになるゲームも続くが、サービスキープを続ける。6-4ガスケでset allに。

 1日目のデルポ戦で不敗神話が崩れてしまったけれど、ゲン担ぎ、エンジのポロシャツに着替えます。

 3rdセット。2ゲーム、ジョコがニヤリとする。15-40となり、1つしのいだけれどジョコがブレイク。この後、お互いにややダラッとした状況になる。4ゲーム、15-40となるが、どうにかガスケがしのぎ「あっという間にいきかけましたからね」と解説の佐藤武文さんに言われる。このまま6-3でジョコが勝利。



 ガスケのサービスエースが10。トータルポイントが97-96だった。でも、ジョコは余力を残している感じだった(この後のSF、Fを見たら、この日のジョコはまだまだ全然だった)。それでも勝つことができないのだなぁ…。ジョコとの歴然とした差を感じた試合だった。

 3連敗で、ガスケの2013シーズンは終了。
 また新たな目標ができたと思う。Allez!! Richard!!



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