2013/09/25

2013 US Open Tennis ガスケのR4とQF

 私はガスケの3回戦を見て、日本に帰国。もっと見ていたかった。
 うれしいことに今大会のガスケはここから先が長かった。(今さらなんだけど、おさえておきたい)

 ○Men's Singles - Round 4 R.Gasquet(FRA) [8] def. M.Raonic(CAN) [10]
  6(4)-7 7-6(4) 2-6 7(11)-6(9) 7-5
  
 9/2は現地雨のため試合が一向に始まらず、前の試合や、他コートの影響もあり、ガスケの試合はルイアームストロングスタジアムからNo.17コートに変更になった。もしかしたらそれがガスケにはよかったのかもしれない。ローラン・ギャロスでも、フィリップ・シャトリエよりスザンヌ・ランランが好きだという人だから。

 スコアだけ見ても、とんでもない試合になっていたことがわかる。
 
 1st setをタイブレイクの末落としたガスケは、これまでのガスケからは考えられない行動に出る。

 靴下を投げるガスケ。自分で拾いにいくところが、なんともおかしい。


 これまでもラケットを投げるとかはたま~にあったけど、靴下投げるとは思わなかったわぁ…(笑)しかも、ずいぶん遠くまで飛ばしたよねぇ。びしょびしょだから重かったのかねぇ。でもそのぐらいで自分の気持ちがすっきりするなら、投げたらいいよ!と思う。勝ちたいんだ、という気持ちが伝わってくるから。まぁ本人も記者会見で「勝ったからよかったけど」と言っていたから、もうそうそうやらないだろうな。

 2nd set以降はライスコをちらちら見てたけど、取って取られて、取られて取ってを繰り返していた。辛抱強く戦えるようになったんだねぇ。ほんとうに現場で観たかった。少なくともライブで観たかった。ここでひとまず久しぶりに4回戦の壁を破りQF進出を決める。おめでとう!!


 ○Men's Singles - Quarterfinals R.Gasquet(FRA) [8] def. D.Ferrer(ESP) [4]
 6-3 6-1 4-6 2-6 6-3

 9/4 ガスケはフェレールが苦手。私が一番最初に対フェレールを見たのは2007年、有明の決勝(テレビ観戦)。とにかく粘り強いフェレールに対して、どう比較しても淡白なガスケが、勝てる気がしない…というのがこれまでの印象。実際、1勝8敗だし…、今回のドローを見た時も、「まずはラオニッチが壁だけれども、次にフェレール…あぁ、またフェレールか…なんで近くにいるんだ…」と思ったもの。去年も全豪と全米はフェレールに負けて終わっていたし。

2007 Japan Openのふたり Photo by Getty

 でもこの日のガスケは、ひと味もふた味も違った。

 1st setは1ゲーム目、自らのDFでピンチを招き、ブレイクチャンスを3つ与えたけれどキープ。4ゲーム目でガスケがブレイク。バックハンドの調子がすばらしく、軽快にポイントを重ねていく。6-3で5年ぶりにフェレールからセットを奪う。5年ぶりって…。セットポイントを決めたバックハンドウィナーは、キレキレだった。
 
 2nd setは3ゲーム目でガスケがブレイクし、私にとってはまったくの予想外の展開になる。嬉しいのだけれど、調子が良すぎるのもかえって心配になるという、なんとも不思議なファン心理。4ゲーム目でフェレールにBPを握られて、少し雲行きがあやしくなるもキープ。5ゲーム目、気を引き締め、見事なバックスピンを披露し、2つ目のブレイク。さらに7ゲーム目もブレイクして6-1 ガスケ。おぉ 2set up!!どうなってるんだ、今日のガスケは??
 いやいや、それでも相手はファイター、ダビド・フェレール。このまま終わるとは思えない…気を引き締めて、リシャール!!本人も同じように考えていたと試合後の会見で語ってる。

 3rd setは、案の定1ゲーム目でブレイクされる。2nd setまでは、バックハンドを打たされていたフェレールが、フォアハンドからの展開にもっていこうとして流れを変えた。じわじわフェレールが自分のペースを取り戻す。さらに5ゲーム目、4回目のBをブレイクされる。6ゲーム目で1つブレイクバックして、続く7ゲーム目と2人の熱が入ったいいゲーム。ガスケの鋭角のバックハンドを、フェレールが信じられない所から返してくる…。9ゲーム目、フェレールの1つ目のSPをしのいたガスケのバックハンドは美しかった。うっとり。でも、4-6、フェレール。ガスケ、ぜんぜんあきらめてはいない。ここで着替えるが、まだ通常のウェア。

 4th setは、3ゲーム目ラブゲームでブレイクされる。どんどんフェレールが元気になっている。5ゲーム目、イヤなところでDFが出てピンチを招くが、なんどかキープ。6ゲーム目、26ラリーを獲ったガスケにBBチャンスがくる。10分を超えるこのゲームは見ごたえあり。ガスケのバックハンドはもちろんなんだけど、ものすごいショットの応酬。BP3つは生かせず。7ゲーム目で2つ目のブレイクを許す。ここで靴下を履きかえる。投げません。2-6、フェレール。2set all ここでガスケは、今大会の勝負服・エンジのウェアに着替える。勝負じゃ!!

 運命の5th set。3ゲーム目でBPを握られるが、キープ。6ゲーム目、フェレールのミスが続いて、ガスケにBPが来る。フェレールのらしくないDFでブレイクに成功。7ゲーム目はじっくりと落ち着いてガスケがキープ。5-3で迎えた9ゲーム目、30-30となるが、落ち着いてMP1つ目で決めた!! おめでとう!!

Photo by Getty

 ガスケ、やったよぉ。。。

 誕生日の朝、しがない日本の1ファンは涙するのでした。(録画で見ても、泣けます)

 フェレールって、ほんとにいい選手だけど、やりたくない選手だよねぇ。
 そのフェレールにフルセットの末、勝てたこと。本当にこの日のガスケは、すばらしかった。
 
 プレスカンファレンス動画とススクリプト

 動画の1分40秒あたりのところ、「ゼロぉ」ってかわいいです。
 13歳の時のナダルとの対戦についても聞かれてる。


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